日経のパーソナライズド動画はサンデースカイ社の自動動画生成サービス「スマートビデオ」を使っていることが判明

先日以下のような記事を書きました。

日経電子版が始めた取り組みで、過去に有料契約をしたことがあるが現在は無料会員だという会員に「お元気ですか?また有料会員に戻って来いよ!」という動画を作って送っていることについて触れた記事です。

この動画というのが、個人ひとりひとりの名前や属性情報が動画中にテロップや音声で差し込まれた「パーソナライズド動画」というものなんですね。動画中に「●●さん」と自分の名前がテロップに挿入されたり、プロのナレーションで呼ばれたりするので初めて体験するときは少しだけ背筋が寒くなるやつです。

で、この日経電子版はこのパーソナライズド動画をこの分野の草分け的存在であるイスラエル発のベンチャー企業・サンデースカイ社のサービスを使ってやってんじゃねぇ?ということを書いたんですが、それが予想通りだったようです。

この動画は、サンデースカイ社の公式YouTubeチャンネルにあったやつで、英語のサンプル動画になっていますが、僕が先日見たやつは正にこれでした。

このサンプルの内容は、有料会員になって1ヵ月経った人に送るものになっているので、厳密には僕が受け取ったやつとは違いますが、デザインも動画の基本構成は同じです。

NTTドコモも出資していた

このサンデースカイ社は非常に勢いがあるんだなというのを感じて、改めてサンデースカイ社を検索してみたんですが、日本でも少しずつ認知度が高まっているようでした。NTTドコモも子会社のNTTドコモ・ベンチャーズのファンドを通じて出資を2016年6月に発表していました。

電通が3月でしたので、その3ヵ月後ですね。ベンチャー界隈では結構ホットな企業として注目されているような印象を受けます。

そういえば、電通がサンデースカイ社と協業を発表した3月には日経も記事にして、その中では大体の価格規模感も載っていて

たとえば、通販サイトの利用者の性別や購入履歴を分析して、お薦めの商品の動画広告を配信できる。料金は1500万円から。動画広告の素材の制作や企業の顧客データとの連携、広告配信料を含む。1年間で10社の受注を目指す。

1,500万円〜だそうです。

パーソナライズド動画の技術を持つ日本発の企業

パーソナライズド動画については、サンデースカイ社だけでなく、日本の企業でもやっているところがあるようです。中でもクリエ・ジャパンという企業が割と進んでいるように見受けられます。

以下の記事によると、大手保険会社でも導入が決まったとの情報があります。

それ以外にも、日本のストリーミングサービス大手のJストリームと協業もしているようです。

Jストリームからすると商材のラインナップが増える、クリエ・ジャパンからすると、Jストリームの持つ顧客基盤、営業網へアプローチできるということなんでしょう。

ただ、公式サイトを見る限り、パーソナライズド動画のサンプルがありません。このパーソナライズド動画サービスの紹介動画はありますが、パーソナライズド動画技術を使って出来上がる動画サンプルがないように見受けられます。サンデースカイはふんだんに動画サンプルを挙げているのですが。

実際どんなものが出来上がるものなのか気になりますね。

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