LivePhotoの動画は3秒ではなく2秒であることが判明!あの「生きた写真」感を演出する仕組みを解説

もうすぐiPhone 7が発表されますが、iPhoneユーザーの皆さんは買い替えますか?

僕はiPhone 6Sを1年前に買ったので様子見の予定ですが、今回はiPhone 6Sで新機能として搭載されたLivePhoto(Live Photos)について書きたいと思います。

LivePhoto、皆さんは使ってますか?あの「生きた写真」感が好きな人は結構いるんじゃないでしょうか?

写真とも動画とも違う臨場感があっていいですよね。僕は基本的にLivePhotoを使って撮影しています。

あのLivePhoto特有の生きた写真感は、iPhone独自機能のため、iPhoneオリジナルアプリの「写真」アプリ上かMac(El Capitan以降)の「写真」アプリ上でしか楽しめませんが、あの独特の感じは一体どうやって演出されているのかを興味があって調べてみました。

ちなみに、調査にあたっては、LivePhotoを使って撮影した動画ファイルを動画編集ソフト(Final Cut Pro X)に読み込んでフレーム数を見たりして確認しています。

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記録される動画は3秒ではなく2秒

LivePhotoを写真アプリ上で再生したときに注意して見ると気づくことがあります。それは本当に3秒も動画が再生されている?という疑問。

よくLivePhotoに関するネット記事の多くが写真撮影時の前後1.5秒、合計3秒の動画を撮影しているという説明をしていますが、これは僕が検証した限りでは正確ではありません。

LivePhotoの実態は動画ファイルと静止画ですが、動画ファイルは実は2秒しかありません。

なぜ3秒くらいの動画に感じるかというと、LivePhotoを写真アプリで再生するときに秘密があるのです。

LivePhotoを再生する時、サムネイル表示されている静止画を長押しすると動画の再生が始まります。このサムネイル表示されている静止画は動画の中間あたりの静止画ですが、これを再生したときには一旦この静止画の箇所から動画の終わりまで再生した後に続けて先頭から再生しているため、3秒くらいに感じるのです。

具体的には、動画全体は2.0秒。その2.0秒のうち、静止画はおよそ1.5秒時点のもので、そこから残りの0.5秒を再生、その後先頭0秒〜2秒まで再生しているのですね。図解にするとこんな感じです。

LivePhoto図解

そのため、記録されている動画ファイル自体は2.0秒しかないのです。もっと細かく言うと、30fps換算で30+28フレーム、60fps換算で60+56フレームの動画ファイルを記録しているのです。

隠し味はディゾルブ効果

さて、この動画を再生するときの「映像素材の切替」にも一工夫があります。

再生時には映像素材の切替が2カ所発生しています。それは「①1.5秒時点の静止画から動画への切替」「②動画の終わり(2.0秒)から先頭(0秒)への切替」の2カ所です。

この映像素材の切替のときに、ディゾルブという効果を使っています。動画の編集では定番のエフェクトで、異なる映像の切替時に前後の映像が重なりつつ切り替わっていくやつですね。

これをこの①②の2カ所とも使っていて、このこともLivePhotoの質感を演出する上で重要な要素です。

音無し映像の威力

LivePhotoで地味だけれど重要な点は、マナーモードにしているときに再生しても音声が出ないこと。

「マナーモードなら当然」と思うかもしれませんが、LivePhotoは上述の通り、動画でもあります。同じ動画でも普通の動画機能で撮影した“ビデオ”のほうはマナーモードがONの状態でも音声が再生されます。電車の中で写真アプリのライブラリの中に動画があってついついタップしてしまって動画とともに音声が再生されて周囲に聞こえてしまった経験をもつ人はいるでしょう。

一方で、LivePhotoはマナーモードのときは音声は出ないようになっているんですね。LivePhotoはその名の通り“写真”としてAppleは捉えているんですね。

このことは地味に重要なポイントだと思っています。

そう思うのが、マナーモードを解除してLivePhotoを見たとき。

音声付きでLivePhotoを再生すると魅力が半減されてしまいます。半減どころか「こんなのLivePhotoじゃない!」と思えるレベルです。LivePhotoというフォーマットにおいては、音声は雑音にしかならないのです。

実はLivePhotoに音声が付いていること自体、すぐには気付きませんでした。それは普段マナーモードを使って生活していて解除することがほぼないから。

僕と同じように、大半の人が常にマナーモード状態にしているのではないでしょうか。マナーモードにしていても、動画を見る場合は音声が出ます。マナーモードを解除するのは、電話やメール等のアプリ通知を音声で出したいという場合くらいですが、マナーモードのON/OFFは忘れやすいので、大体マナーモード状態になっているはずです。

このマナーモード状態では音声が再生されないこともLivePhotoをLivePhotoたらしめている重要な要素でしょう。

撮影時は3秒の動画を撮影している(ピコン音が鳴るのは3秒後)

LivePhoto機能をオンにして撮影したときには、カシャっというシャッター音は鳴りませんが、ピコンという音が鳴ります。

このピコンという音はシャッターボタンを押して数秒後に鳴るようになっていることから、動画の撮影完了の音だと思われますが、このピコン音はシャッターボタンから3秒後に鳴っています。

撮影のときは確かに3秒の動画を撮っているように思えますが、上述の通り、記録される動画自体(動画ファイル)は2.0秒、写真アプリで再生するときは2.5秒の動画を流しています。

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