今季のNBAは大型トレードが実現しロサンゼルスが熱くなっていることは再三伝えてきたとおりですが、期待の集まるLAダービーがいきなり開幕戦で見られるのです。
開幕戦はバスケキッズからすると待ちに待ったイベントですが、その開幕戦でともにLAを本拠地とするレイカーズとクリッパーズのLAダービーが見られるという奇跡。
まぁ何ということでしょう。このときを平日ではなくて休みの日に迎えたかった(泣)
レブロン・ジェームズ&アンソニー・デイビス率いるレイカーズ
レブロン・ジェームズは説明するまでもなくNBAの顔、”キング”ジェームズですね。
その彼と2枚看板としてレイカーズの新たな顔となったのが、アンソニー・デイビスです。
この大黒柱2人に、ダニー・グリーン、ジャベール・マギー、エイブリー・ブラッドリー、ラジョン・ロンドなどの実績のある選手、かつてのスーパースターで今やすっかり謙虚になったドワイト・ハワード、若手成長株のカイル・クズマが脇を固める最強布陣のレイカーズ。
クイン・クック、アレックス・カルーソというなかなか良い選手も控えています。
カワイ・レナード&ポール・ジョージ率いる優勝候補筆頭のクリッパーズ
そんな最強レイカーズを迎え撃つのが、こちらも最強クリッパーズ。
クリッパーズは今夏のオフに自身2度目のNBA優勝、NBAファイナルMVPを獲得したカワイ・レナードを獲得。
さらに、オクラホマシティ・サンダーやインディアナ・ペイサーズでエースだったポール・ジョージもトレードで獲得しました。
突如チームに加入した2人のスーパースターに、昨年シックスマン賞を獲得したベテランスコアラーのルー・ウィリアムズもいて、優勝候補筆頭に躍り出たチームです。
このLAダービーが開幕戦から早速見られるのは胸が熱くなりますね。
レブロン・ジェームズとカワイ・レナードの往年のライバル対決にも注目
レブロン・ジェームズがマイアミ・ヒート在籍時、NBA2連覇を果たしています(2012年、2013年)。
ヒートのスリーピート(3連覇)を阻止したのが、カワイ・レナードのいたサンアントニオ・スパーズです。
カワイ・レナードは得点力のある選手ですが、ディフェンスにも定評のある選手なのです。
ディフェンスも「まぁまぁできる」というレベルではなく、ディフェンス力が「ハンパない」選手で、持ち前の長い手足と大きな手でスティールやブロックなども上手い選手です。
そんな彼がレブロン・ジェームズを苦しめて、マイアミ・ヒートの3連覇を阻止し、なおかつ、NBAファイナルのMVPにまで輝いたのが2014年でした。
レブロン・ジェームズも当然、NBAファイナルMVPを持っていますが、そのNBAの顔にまでなった彼を当時若手だったカワイ・レナードが抑えての優勝。
その後、2人は別のチームへ移籍しこれまた特異なNBAキャリアを歩みます。
レブロン・ジェームズは古巣クリーブランド・キャバリアーズに戻り、キャバリアーズでの念願のNBA優勝を飾ります。その後、キャリア終盤となる34歳という年齢に差し掛かったタイミングで、名門再建の期待を背に昨年レイカーズにやって来ましたが、レイカーズ1年目は怪我の影響もありプレイオフにも進めず。今年はアンソニー・デイビスなどの大型補強で勝利の重圧はさらに強まって2019-2020年シーズンを迎えます。
一方、NBA優勝とファイナルMVPまで獲得したカワイ・レナードもスパーズでは怪我に苦しみ、再起をかけてトロント・ラプターズへトレード移籍。移籍1年目にして、ラプターズをクラブ初優勝に導き、自身2度目のNBA優勝とファイナルMVPを手にします。
優勝の興奮も冷めやらぬ中、たった1年でトロントの街を離れて、念願の地元LAへ戻りますが、当然、彼にもクリッパーズのクラブ初タイトルの期待がかかっています。
ともに優勝とファイナルMVPの経験を持つ現役レジェンドの2人がLAという地で、エースとしてタイトルを目指して率いるチームがいきなり開幕戦で激突するなんて、とても面白いと思いませんか。
2人のキャリアに思いを馳せるとより一層面白く感じるのは私だけでしょうか。
ヒート時代キャリアのピークを迎えようとしていたレブロン・ジェームズは今やキャリア終盤の大ベテラン。対するカワイ・レナードも若手だったあの頃と違って、新たなチームのエースとしてキャリアのピークを迎えようとしています。
しかも、舞台がLAというのがたまらなく良い。
現地で一度は観てみたいものですが、とりあえずは楽天NBA(NBA Rakuten)で観ることにします。