ウォリアーズのスリーピート(3連覇)ならず、カナダ唯一のNBAチームのトロント・ラプターズが初優勝を飾ったNBAファイナル。
その興奮冷めやらぬ中、八村塁選手の日本人初のドラフト1巡目指名などNBA熱がやばいですが、今年の移籍市場も注目選手の大型トレードが続々決まり、NBAの勢力地図がガラリと変わりましたね。
名門レイカーズ復権なるか?アンソニー・デイビス獲得に成功
まず最初に届いたのは、名門レイカーズがアンソニー・デイビスを獲得するというビッグニュース。
アンソニー・デイビスは、ニューオーリンズ・ペリカンズのエース。そんな彼が新天地として選んだのは、キングことレブロン・ジェームスがいるレイカーズ。
ここ数年低迷中のレイカーズは昨年、名門建て直しに向けたNBAの顔であるレブロン・ジェームスを獲得するも彼のケガなどもあり2018年シーズンもプレイオフ出場できず。
今年も大型補強に動き、若手成長株のロンゾ・ボールなど3選手・ドラフト1巡目指名権3枠とトレードでアンソニー・デイビスを獲得しました。
レイカーズは突如として、西地区(ウェスタン・カンファレンス)で突如優勝候補になった印象です。
ラプターズ初優勝の立役者カワイ・レナードが故郷ロサンゼルスに帰ってきた
昨年ラプターズを優勝に導いたカワイ・レナード。
彼は昨年、スパーズからトレードでラプターズにやって来て、1年目でラプターズを優勝に導きました。自身2度目のNBA優勝(2014年スパーズ)、NBAファイナルMVPを獲得とタイトルを欲しいままにした男でもあります。
流石にもう少しラプターズにいるんじゃないか、いや彼は地元ロサンゼルスに戻りたいんだ、ということで移籍が注目されていました。
ロサンゼルスといえば、レブロン・ジェームスとアンソニー・デイビスというスーパースター2人を擁するレイカーズも獲得に動いていましたが、レナードが決めた移籍先はロサンゼルスでもレイカーズではなく、クリッパーズのほうでした。
クリッパーズといえば、同じロサンゼルスを本拠地としていて、ここ数年はレイカーズよりも強いのです。
しかし、数々の名選手を輩出したレイカーズのほうが圧倒的に有名で人気があるため、悲しいかな、あまり目立たないチームです。
そのクリッパーズが優勝経験のあるレナードというスーパースターの獲得に成功したのは結構意外でしたが、さらに驚くべきはそれだけではありません。
レナードに加えて、オクラホマシティ・サンダーからポール・ジョージもトレードで加入することになったのです。
クリッパーズもレイカーズと同じく、突如として西地区の注目チームとなりました。
注目のLAダービー、名選手は他にも!
ともにLAのチームで本拠地も同じステープルセンターの両チームがこれだけ大型選手を獲得することに成功したので、両者が戦うLAダービーは開幕前から大盛り上がりです。
レブロン・ジェームス、アンソニー・デイビス擁するレイカーズ
カワイ・レナード、ポール・ジョージを擁するクリッパーズ
LAを熱くさせているのは実はこれだけではありません。
それが、ダニー・グリーンとデマーカス・カズンズ
ダニー・グリーンといえば、昨年カワイ・レナードと一緒にスパーズからラプターズに移籍して来たスリーポイントシューターです。ディフェンスにも定評がある選手で、レナードと同じく2回目の優勝を経験しているのですが、彼もLAにやって来たわけです。
長年一緒にやって来たレナードとは別チームですが、ライバルチームに移籍ということで注目です。
もう一人のカズンズは、レナードとグリーンのいるラプターズとNBAファイナルを闘ったウォリアーズの選手で、パスの上手いセンターとして有名ですね。
ステフィン・カリー、ケビン・デュラントなどスター揃いのウォリアーズでも存在感を発揮していました。
ニューオーリンズ・ペリカンズでは、アンソニー・デイビスと「ダブルセンター」としてコンビを組んでいたので、かつての名共演も見られるわけです。
レイカーズの補強は目を見張るくらいの成功を収めたように思います。
このレイカーズに対して、カワイ・レナード、ポール・ジョージを獲得したクリッパーズの対決は見ものですね。
クリッパーズには昨年シックスマン賞を獲得したルー・ウィリアムズもいます。
ここ5年くらいはウォリアーズの時代が続いていました。
しかし、2019年はケビン・デュラントが移籍(ブルックリン・ネッツへ)、”スプラッシュブラザース”のカリーの相棒、クレイ・トンプソンもケガで離脱しているウォリアーズは弱体化は避けられないでしょう。
ウォリアーズ覇権崩壊が予見される西地区。LAに出来上がった優勝候補の2チームを中心に2019年のNBAは動いていくのでしょう。
10月の開幕が待ち遠しいですね。
今年は楽天NBAが新たにNBA Rakuten としてアプリが刷新され大幅リニューアルされていて、試合のスタッツなどの情報も含めて楽しめるようになっているので使い倒そうと思います。